「学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方」

著者:サンキュータツオ

 

国語辞典を男子キャラクター化してそれぞれの特徴と使い方を解説してくれる国語辞典の「選び方」の本。それでも「遊び方」というタイトルからは「国語辞典って読み比べるとこんなに面白いんですよ!」という、著者の辞書オタクぶりがぷんぷん匂ってくる。

 

ひとつの言葉を複数の辞書で読み比べるだけでなく、ひとつの辞書を初版から改訂版ごとに読み比べるなんて、まぁここまできたら確かに遊びの領域。

 

辞書オタの間ですでに有名なネタとしては「新明解・恋愛」で検索。動物園でもいい。

でもゾウさんの方がもーっと好きです(*^_^*)
ペンギンさんが好きです

 

 

 動物園で

 

 動物を見ている人を

 

 観察するのが好きです。

 

 

White Fang 

読み比べが面白いのは理解が深まるからで、読み比べるとなぜ理解が深まるのかは、情報量が増加するからではなく、視点が増加するからだ。あぁ、そんな見方もあったのかと。

 

国語辞典は2冊以上持て!という著者の叫びは確かに正しい。

 

そう考えたら、聖書の理解を深めるためには、いつも新世界訳ばかり読むのではなくて、

たまにはほかの翻訳も試してみるのがいい。例えばこんな感じ。

 

ローマ12:16 

 

 新世界訳

  他の人たちのことを,自分自身に対すると同じような気持ちで考えなさい。

  高ぶった事柄を思わず,むしろ,へりくだった事柄を求めなさい。


 フィリップ訳

  上にへつらい下に威張るのではなく、普通の人に真の関心を持ちなさい。

 

 

ペテロ第一2:12 

 

 新世界訳

  諸国民の中にあっていつもりっぱに行動しなさい。


 現代英語訳

  あなたが正しく振る舞っていることが常に他の人たちにわかるようにしなさい。

 

おお、比べて読むとなんだかすごくよくわかったような気がする。



 いつもと違う角度で


 見てみよう



White Fang 

さらに、多言語での読み比べもまたいい。

 

マタイ6:22の「純一」は、英語では "simple" (シンプル)、中国語では「単純」。

どんな目なのか、イメージがはっきりしてきますな。

 

今はJW公式アプリで複数の聖書がカンタンに読み比べ可能。なんと素晴らしい時代。

みなさんも何種類かの聖書が読み比べができるように設定してみてはどうだろう。

 

White Fang は英語新世界訳2013と英語参照資料付きと行間逐語訳と日本語参照資料付きとアメリカ標準訳。集会中に「おぉ、」と唸る回数増えます。まちがいない。

ちなみに、新世界訳は霊感を受けていません(テモテ第二3:16)。

他のどの翻訳の聖書も霊感を受けていません。

 

霊感を受けて書かれたのは原本だけ。だから他の翻訳を読んでもいいんです。

ついでながら、国語辞典を作る側が書いた本としては「辞書の仕事」著者:増田元 

が読みやすくてお勧め。