「トラウマにさよならする時」

著者:池田登

 

 

セラピーや心理カウンセリングというものは、自分が平衡のとれた見方ができているかを何度でも確認するために健康なうちからちょくちょく受けるべきものである。

 

ぎりぎりまで自分を追い詰めて、案の定、体の調子を悪くして、自分ひとりではどう仕様もなくなってから最後に行く場所ではない。

 

まして、心の弱いひと、意志が薄弱なひと、ひとりで生きてく強さを持っていないひとが、傷の舐め合いをしに行く湿っぽくて情けない場所なんかでは絶対にない。

 

むしろ、そんなふうに思ってしまう人にこそ特定の種類のトラウマがある。

セラピーを受けた方がよろしい。

 

セラピーを受けたからといって「だめな人間におちぶれる」という訳ではないのだから。


 

 おやじギャグを


 自制できないのも



 一種のトラウマだったりして。



White Fang 


どんな小さなトラウマでも、もちろん大きなトラウマも、それを抱えたままでは、自分の能力を充分に発揮することはできない。正しい自己分析をして、いらないトラウマにさよならして、ほんとうに自分らしい人生を歩むために、みんなにセラピーが必要なのだ。

 

例えば…

 

人間関係につまづく度に引っ越しするひと

放っておけば治るようなことでも、必ず病院に行くひと

集合時間に必ず5分くらいの微妙な遅刻をするひと

なぜか友情が長続きしたことがないひと

肝心な時に自分の意見が言えずにいつも後悔ばかりしているひと

本当は女子らしくしたいのに、なぜか男子のような言動をしてしまうひと(男女逆も)

遊ぶこと、休憩することに罪悪感を感じて、いつも疲れているひと

 

あげればきりがない。

こうした小さな癖や「性格」と思えるものもトラウマによる思考の悪循環から来ている。

そして、こうした癖はセラピーで改善できる。(つまり、性格も変えられる。)

そうすればもっと自分の能力を発揮させ、なりたい自分になることができる。

このトラウマは根深いな。
オオカミの皮をかぶった羊

 

 

 かっこいいクリスチャンに

 

 ならなきゃ生きてる意味ないと

 

 思っているひと

  

White Fang 

本書ではセルフリペアレンティングという手法でトラウマにさよならする方法を解説。

 

セルフというだけあって本を見ながら自分でできるセラピーだが、けっこう難易度高い。

やはり、セラピストに助けてもらいながら実践するのがいちばんいい。

 

そして、セラピストはここにいる。

店のキャッチコピーは変えないけどね。
羊の皮をかぶった羊

 

 

 かっこいいクリスチャンに

 

 無理してなろうとしなくても

 

 いいんだよ。

  

  White Fang 

White Fang は、著者の主催するセラピスト養成講座を受講してこの手法を学んだ。

そう。池田登はWhite Fang の恩師である。(その割には「のぼちゃん」とか呼んでいるが)

 

セルフリペアレンティングのおかげで、White Fang は、黒いシャツで集会に行くのを

すっきりやめた。無知という単語が鞭に聞こえることも無くなったし、牧羊という単語を聞いて戦闘モードに入ることも無くなった。みんなが守っているルールをあからさまに破ってみたくなる衝動も自分でちゃんと抑えられる。効果は身を以て証すことができる。

 

クリスチャンなら、正しく自己分析したところに聖句を当てはめられたら、鬼に金棒。

 

コリント第二 10:4

強固に守り固めたもの(先入観、間違った考え、たぶん、トラウマも)を覆す。

(2010.2.15.P.5)

 

聖書を当てはめた立派な行動がなかなかできない自分を変えたい方、クリスチャンとしてもっと成長したい方、クリスチャン故に受けたトラウマを捨て去ってしまいたい方、

そもそもクリスチャンでいること自体がトラウマ…という方にも是非お勧めしたい。

 

会衆にさよならする前に、まずはトラウマにさよならを。


セルフリペアレンティングをお試しの際に助けが必要なら、どうぞご一報ください。