筆者:永野裕之
実生活にあてはめて得するために、ちょっと難しめの数式を使う方法が書いてある本…
ではなく、自分は文系だから計算できない…と思っている人向けに、実は普段してるこの考え方って数学的なんですよ、だから数学なんて怖くないですよという、文系人間のために新たな扉を開く何とも親切な一冊。
文系で計算が苦手な人でも、この本を一通り読んでから、米ドラマ numbers ~天才数学者の事件ファイル~ を観ると、ちょっと理解が深まって面白さ1.5倍増。
…いや、1.2倍くらいかな。…計算は苦手なんで…。
いろんな論法を解説している中で興味深かったのは、背理法。

鳥の数を数えるのも
数学的発想法
ほんとに全部数えてるのは…
(マタイ10:29)
White Fang
背理法というのは、『ぼくは犯人じゃありません、アリバイがあります』というやつ。
いま立てている仮説を直接証明できないときに、逆の仮説を立ててそれを否定する方法。逆の仮説が否定されれば、元の仮説は正しい。
①元の仮説:自分は犯人ではない (でも、それを直接証明することはできない。)
②逆の仮説:自分が犯人である
③そうであれば、防犯カメラに犯人が写っている時間に別の場所にいることはできない。
④ぼくはその時間に会社にいて仕事をしていました。
⑤だから、自分が犯人であるという仮説は成立しないので、ぼくは犯人じゃありません。
おお、なんとシンプルで強力な論理なんだ。
これなら、状況証拠しかないように思える場合でも、正しい仮説を立てて背理法を使えば筋道立てて考えることができるってわけだ。

真実はいつもひとつだワン!
White Fang
この方法で神の存在について考えてみよう。
①元の仮説:創造神は、いる (でも、見えないし直接証明できない)
②逆の仮説:創造神は、いない
③そうであれば、生命も宇宙空間も物質も偶発的に発生したことになる。
④科学的には、すべて偶然で今の状態になる確率は…ゼロに近い。
⑤だから、創造神は、いないという仮説はゼロに近い確率で成立しないから、創造神は、いると考える方が論理的。
おお、これは簡単だ。神の存在は証明できないという人に伝道で出会ったら、
「背理法じゃダメなんですか?」って聞いてみよう。

「見ればわかる」
ってことですな
(ローマ1:20)
White Fang
同じ論法で反論されたらどうしよう。
①元の仮説:神はいない
②逆の仮説:神はいる
③-1 そうであれば、神についてなかなか知ることができないのはおかしい。
-2 そうであれば、格差のない公正な住みやすい世の中になるはずだ。
-3 そうであれば、人が(特に、神を一生懸命信じている人が)死ぬのはおかしい。
-4 そうであれば、地球はもっともっと美しい場所であるはずだ
-5 そうであれば、神が人間をもっと世話してくれていいはずだ。
-6 そうであれば、絶対幸福になれる黄金律があるはずだ。
④新聞読めば③-1~6の否定は簡単でしょ。
⑤だから、神はいるという仮説は普通に生きているだけでも成立しないってわかるから、神はいない。
うわ、この反論、全然怖くないぞ。

収穫は大きいですが、
働き人は少ないのです。
マタイ9:37
少なすぎるんじゃないか…
White Fang
①元の仮説:神はいない
②逆の仮説:神はいる
③-1 そうであれば、神についてなかなか知ることができないのはおかしい。
「え、わたし丁度いいテキスト持ってるんですけど。
『聖書は実際に何を教えていますか』の本のp.8 ご覧ください。」
-2 そうであれば、格差のない公正な住みやすい世の中になるはずだ。
「では、先週ご紹介した本の p.106 からご紹介します。」
-3 そうであれば、人が(特に、神を一生懸命信じている人が)死ぬのはおかしい。
「今回は『教え』の本の6章です。」
-4 そうであれば、地球はもっともっと美しい場所であるはずだ
「3章開いてみましょう。」
-5 そうであれば、神が人間をもっと世話してくれていいはずだ。
「神がしてくださったことについて、5章から。」
-6 そうであれば、絶対幸福になれる黄金律があるはずだ。
「『教え』の本の14章は助けになります。」
④聖書を読めば③-1~6の否定はできなくなります。
⑤だから、神はいるという仮説が否定しにくくなった今あなたはどのように考えますか。

真理はいつもシンプル。
真理に従いたくない人が
物事をわざと複雑にしてるだけ。
White Fang
報告が出せるのは、③-3の段階か、③-2の段階で次回の訪問の約束ができた場合。
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